引っ越しや譲渡などの理由で車両の運搬を陸送業者に依頼する場合、陸送と自走のどちらを選ぶべきかお悩みではないでしょうか?車両を運搬したくても、陸送と自走についてよく理解していないと、どちらを選んでよいのかよく分かりませんよね。
トラブルを避けてスムーズに車両を移動させるためにも、まずは、陸送と自走について、費用・安全性・移動時間・手間などをよく比較し、納得して選ぶことが必要です。
そこで今回は、車両の陸送と自走の違いについて詳しくご紹介します。どちらの方法で運搬するのがベストか選ぶ際に、ぜひ参考にしてください。
陸送と自走の違いとは?
まずは、陸送と自走の違いを理解しましょう。それぞれの用語の一般的な意味は、以下のとおりです。
- 陸送:車両を専用の積載車に積んで一括輸送すること
- 自走:車両を直接運転して目的地まで個別輸送すること
陸送業者に車両の運搬を依頼する場合、上記のいずれかの方法を選ぶことになります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、よく比較して選ぶことが重要です。
費用対効果で選ぶなら?陸送と自走の料金比較
陸送と自走を費用対効果で選ぶ場合はどちらが有利か、具体的に比較してみましょう。
陸送する場合の費用の相場と内訳
車両を陸送する場合の費用の目安は、以下のとおりです。
- 同一都道府県内または隣県向け:1万~3万円程度
- 県外向け:3万~10万円程度
陸送する場合の費用内訳は、ガソリン代・事務手数料・保険料などです。また、一時抹消登録などの手続きを委任する場合などは、オプション費用が上乗せされます。
自走する場合の費用の相場と内訳
自走する場合は、目的地までの距離に比例してガソリン代がかかります。車両の燃費にもよりますが、ガソリン1Lに付き12~30km程度の走行が可能です。ハイブリッド車であれば、さらに安く済みますが、ドライバーを独占することになるため、自走のほうが高くなる傾向があります。
なお、そのほかにも、高速道路などの有料道路の使用料が必要です。また、途中で車両に不具合が出た場合は、メンテナンス費用が必要になるケースもあります。
距離別のコスト比較
近距離では自走が安上がりになることもありますが、陸送のほうが安くなるケースが多いため、確認が必要です。なお、自走のほうが高くなるケースでも、有料道路を使用しなければ安く抑えられる可能性もあります。
長距離での運搬では、陸送したほうが安くなるケースがほとんどです。長距離の運搬では、ほかの車両と一緒に積載車に乗せることでガソリン代の節約効果が期待できるほか、1人のドライバーが複数台の車両を運搬することで、コストダウンできるからです。特に、長距離かつ都市部向けの運搬は、陸送のほうがコスパがよいといえます。
目的地までの所要時間
目的地までの所要時間は、陸送するほうが長くかかります。車両を陸送する場合、複数の車両を1台の積載車に積んで運搬することにより、ほかの車両の「待ち時間」が発生する点や、車両を積載車に積む手間がかかる点があるからです。
一方、車両を自走させる場合は、ドライバーが目的地まで運転し続けることで、最短時間で運搬することが可能です。しかし、目的地が遠方になるほど、ずっと運転し続けることは運転者に大きな負担がかかるため、眠気が襲ったり注意力が散漫になったりして事故に遭う確率が高くなります。
安全と車両への影響を重視するなら? 陸送と自走のメリット・デメリット
ここでは、安全対策や車両への影響の点から、陸送と自走を比較します。それぞれのメリット・デメリットを、よく読んでみてください。
事故のリスクと安全対策
事故のリスクと安全対策の点は、陸送でも自走でも、業者の取り組み次第といえます。陸送でも自走でも、業者が関わる時点で、徹底した安全対策が行われるからです。
信頼できる業者では、積載車の点検を丁寧に行っているほか、ドライバーの安全教育に力を入れています。そのため、事故のリスクが少なく、安心できるといえるのです。
長距離移動による車両への負担
車両を運搬する場合、もう1点気になるのが、長距離移動による車両への負担です。長距離での運搬になるほど、車両への負担が大きくかかります。
たとえば、タイヤなどの部品の劣化が進みやすいのは、圧倒的に自走して運搬する方法です。その点、陸送する場合は、専用の積載車に積むことになり、車両に負担がかかりません。車両にできるだけ負担をかけずに運搬したい場合は、陸送を選ぶとよいでしょう。
環境にも配慮したい! 陸送と自走の環境負荷を比較
陸送と自走を比較する場合、どちらが環境負荷(CO2排出量)が少ないのかもチェックしておくべきです。地球環境を守るためには、CO2排出量の削減が必要不可欠であり、車両の運搬方法についても、環境負荷が少ない方法が好ましいといえます。
車両を陸送するケースでは、複数の車両を1台の積載車に積んで運搬するのが一般的です。一方、自走の場合は、1台ごとに車を走らせることになるため、自走のほうがCO2の排出量が多くなります。環境負荷の少なさでは、陸送に軍配が上がるといえるでしょう。
最適な移動方法を選ぶためのポイント
ここでは、車両の運搬に陸送・自走のどちらを選ぶべきかについて、状況別のおすすめの移動方法やチェックポイントを詳しくご紹介します。
【状況別】おすすめの移動方法
陸送と自走のどちらの方法がよいかについては、車両を運搬する状況にもよります。主なケースをご紹介するので、参考にしてください。
陸送がおすすめのケース
以下のようなケースでは、陸送を選ぶほうがメリットが大きく、おすすめといえます。
- 時間がかかってもよいから安く運搬したい
- 自走による傷や消耗といったリスクを負いたくない
- 自分以外のドライバーに車両を運転してほしくない
- 一時抹消車両の運搬で、中古新規登録の手間を省きたい
- 環境にやさしい方法で運搬したい
自走がおすすめのケース
陸送より自走がおすすめのケースには、以下のようなものがあります。
- 大型車などで積載車に積むのが困難
- 費用がかかってもスピード重視で運搬したい
- 自分以外のドライバーが車両を運転しても構わない
- 自走による車両への負担を理解できる
- ナンバープレート付き(中古新規登録済みで仮ナンバープレートを含む)の車両
最適な方法を選ぶためのチェックリスト
車両を運搬する際、陸送と自走のどちらを選ぶべきかについては、以下のチェックリストを参考にすると間違いがありません。
予算 | 距離 | 時間 | 車両の状態 | 環境への意識 | |
陸送 | △ | 〇 | × | 〇 | 〇 |
自走 | △ | × | 〇 | × | × |
陸送でも自走でも、業者の選び方や契約プラン・運搬時期などを考慮することで、予算を抑えることが可能です。
まとめ
車両を運搬する場合、陸送と自走の両方の特徴やメリット・デメリットをよく比較し、よりメリットの大きな方法を選ぶことがおすすめです。
陸送は、自走と比較して運搬時間が多くかかる一方で、車両にかかる負担を減らして状態よく運搬できる、環境への負荷が少ないなどの点がメリットといえます。自走は運搬費用が陸送より多くかかるのが一般的ですが、早く運搬できる点などがメリットです。
いずれにしても、信頼できる陸送業者に依頼することが大切です。。 私どもeeeezyでは、料金や納期などの条件で簡単に比較し、簡単に信頼できる陸送業者を選ぶことができますので、ぜひチェックしてみてください。