車のサブスクは、初期費用を抑えて気軽に新車に乗れる便利なサービスですが、その裏にはいくつかのデメリットも存在します。
走行距離制限や中途解約のリスク、費用面での比較など、注意すべきポイントは多岐にわたります。
本記事では、車のサブスクの主なデメリットを詳しく解説し、サブスクのさまざまな問題を解決するための具体的な方法を紹介します。
さらに、2024年最新の違約金や、利用料金についても詳しく解説します。
デメリットをしっかり理解し、賢く利用するための攻略法を学びましょう。
メリットだけじゃない車のサブスク主なデメリット
車のサブスクには多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットも存在します。
ここでは、主なデメリットについて詳しく解説し、利用者が事前に理解しておくべきポイントを紹介します。
走行距離制限はどれくらい?超過するとどうなるの?
車のサブスクでは、多くのサービスで月間または年間の走行距離制限が設けられています。
たとえば、KINTOでは月間1,500kmの制限があり、これを超えると1kmあたり約15円の追加料金が発生します。
他にも、ClickMobiでは年間1万8000kmの制限があり、超過した場合の追加料金は異なります。
走行距離制限を超えると、契約終了時に追加料金が請求されるため、事前に走行距離を見積もって契約することが重要です。
頻繁に長距離運転をする場合は、走行距離無制限のプランを選ぶと安心です。
契約期間中に解約するとどうなる?違約金は?
車のサブスクは通常、契約期間中の解約が難しいとされています。ホンダの「楽まる」では、契約期間中の解約には違約金が発生します。
たとえば、5年契約を3年で解約すると、残り2年分の料金を一括で支払う必要がある場合が多いです。
月額3万円の契約だとすると、残り2年分で72万円の違約金となります。
また、トヨタのサブスク「KINTO」でも、解約には違約金が発生します。
KINTOの場合、12ヶ月で解約する場合は、トヨタ車で月額リース料4ヶ月分、レクサス車で月額リース料10ヶ月分が追加精算金として発生します。
トヨタ車で月額4万円の契約だとすると、16万円の追加精算金、レクサス車で月額8万円の契約なら、80万円の追加精算金となります。(2024年6月現在)
解約条件や違約金の金額はサービスによって異なるため、契約前に詳細を確認することが大切です。
ライフスタイルの変化に備え、柔軟に対応できるプランを選ぶとリスクを減らせます。
車のサブスクは結局高い?維持費との比較
車のサブスクは一見高額に思えるかもしれませんが、実際にはさまざまな維持費が含まれているため、総合的に見るとお得になる場合もあります。
トヨタのKINTOでは、月額料金に自動車税や保険料、メンテナンス費用が含まれています。
一方、車を購入するとこれらの費用は別途支払う必要があり、とくに車検や修理費用が予想外に高額になることがあります。サブスクの総費用と購入した場合の維持費を比較し、自分のライフスタイルに合った選択をすることが重要です。
以下の表が、Toyota アクアのサブスクと現金一括払いなどの、支払い方法別の費用です。
なお、自動車ローンの金利は5.0%と仮定します。
項目 | サブスク (KINTO) |
現金一括払い | 自動車ローン (金利5.0%) |
車両代・オプション代 | 利用料に含む | 2,171,901円 | 2,171,901円 |
税金・諸費用(自賠責保険料、自動車税など) | 利用料に含む | 212,600円 | 212,600円 |
任意保険料、メンテナンス、車検1回分 | 利用料に含む | 806,095円 | 806,095円 |
分割払い手数料など | – | – | 287,282円 |
5年後の下取り参考価格 | – | 651,570円 | 651,570円 |
支払総額(5年間) | 2,673,000円 | 2,539,025円 | 2,826,307円 |
月々の支払額 | 44,550円 | 42,317円 | 初回:47,407円 2回目以降:47,100円 |
※2024年6月現在
どちらがお得?
シミュレーション結果を見ると、最も安いのは現金一括払いです。
以下に各選択肢の特徴をまとめます。
- サブスク(KINTO)
- 総額: 2,673,000円
- 月額: 44,550円
- 特徴: 税金・保険料・メンテナンス費用が全て含まれているため、手間がかからない。
- 下取りの心配も不要。
- 現金一括払い
- 総額: 2,539,025円(5年後の下取り参考価格を差し引いた金額)
- 月額換算: 約42,317円
- 特徴: 最も安い選択肢。まとまった資金が必要だが、金利や手数料がかからない。
- 自動車ローン(金利5.0%)
- 総額: 2,826,307円(5年後の下取り参考価格を差し引いた金額)
- 月額: 初回:47,407円、2回目以降:47,100円
- 特徴: 初期費用が少なく済むが、金利や手数料が加わるため総額が高くなる。
車種変更は自由にできる?できる場合の条件は?
車のサブスクでは、契約期間中に車種変更ができる場合があります。
たとえば、KINTOでは契約満了前でも車種変更が可能ですが、変更には手数料がかかります。
また、頻度や条件もサービスによって異なります。車種変更ができる頻度は年に一度など制限がある場合が多く、手数料は数万円程度かかることがあります。
車種変更を考えている場合は、契約時にその条件を確認し、頻繁に変更する可能性がある場合は、手数料や条件が緩やかなサービスを選ぶと良いでしょう。
車のカスタマイズが制限される場合がある
サブスクリプション型の車利用サービスでは、車のカスタマイズが制限される場合があります。サブスクでは、契約期間中に車を自由に改造することができないことが一般的です。
ホイールの交換や車体の色の変更、内装のカスタマイズなどが禁止されていることです。
制限により、自分の好みに合わせた車作りが難しくなり、個性を反映した車を所有する楽しみが制限されることがあるでしょう。
デメリットを理解した上で賢く利用!車のサブスク攻略法
車のサブスクにはデメリットがあるものの、それらを理解し、賢く利用することで、より便利でお得に活用できます。サブスクでは以下の点にとくに注意しましょう。
走行距離制限を気にせず利用する方法は?
車のサブスクには多くの場合、走行距離制限がありますが、制限を気にせずに利用できる方法もあります。
まずは走行距離制限が緩いプランを選ぶことです。たとえば、KINTOでは月間1,500kmの制限があり、これを超えると追加料金が発生しますが、この距離は一般的な利用で十分にカバーできます。
毎日通勤で車を使う場合や、週末に遠出することが多い人には、こうした緩やかな制限のプランがおすすめです。
次に制限なしのプランを選ぶことも効果的です。
たとえば、定額カルモくんでは7年以上の契約で走行距離制限がありません。長距離運転が多い人や、自由に車を使いたい人にとって、制限なしのプランは最適です。
自分にぴったりのサブスクプランを見つける方法は?
自分に最適なサブスクプランを見つけるためには、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
ライフスタイルの確認
毎日の通勤や週末のレジャー、家族構成など、自分のライフスタイルに合ったプランを選びましょう。仮に、通勤距離が長い場合や頻繁にドライブする場合は、走行距離が多めのプランが適しています。
利用頻度の確認
毎日車を使うのか、週末だけなのかでプランを選びます。毎日利用する場合は、メンテナンスが含まれているプランを選ぶと安心です。
予算の設定
月々の予算を設定し、その範囲内で最適なプランを探しましょう。予算が限られている場合は、走行距離制限があっても料金が安いプランを選ぶと良いでしょう。
サブスク契約前に必ず確認すべきことは?
サブスク契約前には以下のポイントを必ず確認しましょう。
契約期間
契約期間が長いほど月額料金が安くなることが多いですが、ライフスタイルの変化を考慮して無理のない期間を設定することが重要です。
解約条件
中途解約時の違約金や解約条件を確認します。解約条件が厳しい場合は、契約期間を短めに設定することを検討しましょう。
保険内容
任意保険が含まれているか、自分で加入する必要があるかを確認します。また、保険のカバー範囲や特約についてもチェックしましょう。
メンテナンスサービス
メンテナンス費用や車検費用が含まれているか確認します。これにより、予期せぬ出費を避けることができます。車には車検やオイル交換など、さまざまなメンテナンス費用が掛かることを考慮しましょう。
まとめ
車のサブスクは、便利さと手軽さを兼ね備えた魅力的なサービスですが、デメリットも存在します。走行距離制限や中途解約時のリスク、費用面での比較など、契約前に確認すべき点は多くあります。
しかし、これらのデメリットをカバーする方法も多数存在します。
以下が、サブスクを利用する際のポイントです。
- 定額カルモくんのように、7年以上の契約で走行距離制限がないプランを選ぶことで、長距離運転が多い人や自由に車を使いたい人でも安心して利用できる。
- 中途解約の条件や違約金の有無を事前に確認し、解約条件が柔軟なプランを選ぶことで、ライフスタイルの変化にも対応しやすくなる。
- ガソリン代や保険料を含めた総費用を事前に計算し、車を所有した場合の維持費と比較することで、どちらが経済的にお得かを明確にできる。
サブスクは契約前に確認すべき点は多々あります。
しかし、定額カルモくんのように、7年以上の契約で走行距離制限がないプランなど、これらのデメリットをカバーする方法も多数存在します。
自分のライフスタイルやニーズに合ったプランを選び、デメリットを理解した上で賢く活用することで、より満足度の高いカーライフを実現できるでしょう。