車の輸送

車を陸送するなら!車両チェックのポイントや輸送前後の注意点を解説

2024年10月14日

「今度、車を陸送することになったけど、ちゃんと届くか心配」
「輸送中の傷やトラブルが不安」

大切な愛車を陸送する際、誰もが抱えるこれらの不安。初めて車両陸送を利用する人にとっては、わからないことだらけで当然です。

本記事では車両を陸送する不安点を解消するために、陸送の流れの確認や、陸送する前に確認すべきチェックポイントと注意点を分かりやすく解説します。安心して依頼できるよう、しっかりと準備を行いましょう。

車両陸送ってなに?安全な輸送のために知っておきたいこと

車両陸送とは、その名の通り、車両を目的地まで陸路で運ぶサービスです。引っ越しや車の売買、長距離移動など、様々なシーンで利用されます。

陸送の種類や輸送方法について、自分のニーズに合ったサービス内容を押さえておきましょう。

陸送の種類と特徴

車両陸送は、主に2つの方法に分けられます。

自走式陸送

自走式陸送とは、陸送業者のドライバーが対象車両を直接運転して目的地まで移動する方法です。

 メリット

  • 陸送時間を短縮できる
  • 天候に応じて柔軟に対応できる

デメリット

  • サービス料金が比較的高い
  • 事故のリスクがある

輸送式陸送

輸送式陸送は、専用の積載車に対象車両を積んで運ぶ方法です。

メリット

  • 複数台の車両を同時に輸送するため、自走式よりも料金が抑えられる
  • 車検切れや不動車でも輸送できる
  • 自走式に比べて安全性が高い

デメリット

  • 天候の影響を受けやすい
  • 自走式よりも陸送に時間がかかる

上記以外では、車をコンテナに積載しコンテナ船で輸送する方法があります。コンテナ便は、陸送よりも長距離での対応に適していますが、時間は比較的長くかかります。

ご自身の状況に合わせて、車両の状態、輸送距離、コスト、安全性などを総合的に判断し、最適な輸送方法を選びましょう。

陸送の流れ

一般的な車両陸送の流れは以下のとおりです。

  1. 対象業者へ見積もりを依頼する
  2. 契約手続きを行う
  3. 指定された場所へ車両を引き渡す
  4. 陸送会社が車両を目的地まで輸送する
  5. 業者の指定された場所へ車両を受け取りに行く

事前に大まかな陸送の流れを把握しておき、当日は安心して依頼しましょう。

陸送業者選びとトラブル防止策

​​陸送業者選びとトラブル防止策

安全かつスムーズに陸送を行うためには、信頼できる陸送業者を選ぶことが重要です。ここでは、陸送業者選びのポイントと、トラブル防止策を解説します。

陸送業者を選ぶ際のポイント

数ある陸送業者の中から、信頼できる業者を選ぶポイントは以下の通りです。

  • 実績と経験
    企業のホームページなどで過去の実績やサービス内容を確認しましょう。長年の実績と輸送ノウハウを持つ業者であれば、安心して愛車を任せられます。 
  • 料金体系の透明性
    基本料金だけでなく、オプション料金や追加料金について明確に提示している業者を選びましょう。不透明な料金体系の業者を選んでしまうと、後々トラブルに発展する可能性があります。 
  • 保険・補償内容
    輸送中の事故やトラブルに備え、適切な保険や補償制度が整っているかを確認しましょう。万が一の事故に備え、十分な補償額が設定されているかどうかも重要なポイントです。 
  • 顧客対応
    問い合わせに対して丁寧、かつ迅速に対応してくれる業者を選びましょう。対応が遅い、誠意が感じられない場合は、トラブルが発生する可能性が高いため、避けた方が無難です。 
  • 口コミや評判
    実際にその業者を利用した人の口コミや評判を参考にします。インターネット上の口コミサイトやSNSなどでもリサーチしてみましょう。

見積もりを比較する際の注意点

複数の陸送業者への見積もりの依頼は、料金を比較する上でとても重要です。しかし、安易に料金だけで判断するのではなく、以下の点にも注意して比較してみましょう。

  • 内訳の確認
    料金の内訳が明確に記載されているかを確認しましょう。基本料金だけでなく、オプション料金や追加料金なども含めた比較が重要です。 
  • 輸送ルートの確認
    輸送ルートが異なると、料金や輸送時間が変わる場合があります。希望する輸送ルートがある場合は、事前に業者へ相談しましょう。 
  • 輸送期間の確認
    輸送期間が明確に提示されているかを確認しましょう。急いでいる場合は、納期について事前に確認しておくことが大切です。

トラブルにならないために気をつけること

陸送を依頼する前に以下の点を確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

  • 車両の状態の確認
    車両に傷やヘコミなどがないか、事前にしっかりと確認しておきましょう。万が一輸送中に傷がついた場合、事前に確認することで、その傷が輸送前にあったものなのか、輸送中についたものなのかを証明できます。
  • 車内外の荷物の確認
    貴重品や壊れやすいものは車内から取り出しておきます。陸送中の事故やトラブルに備え、車内の荷物は最小限にすることが大切です。
  • 契約内容の確認
    契約書の内容をよく確認し、不明点があれば必ず質問しましょう。特に、料金やキャンセル規定、保険・補償内容などは、トラブルになりやすいポイントなので、しっかりと確認しておきましょう。

陸送前にやっておきたい車両チェックと事前準備

陸送をスムーズに行い、トラブルを未然に防ぐためには、事前の車両チェックと準備が重要です。ここでは、具体的なチェック項目と準備について解説します。

外装・内装のチェック

車両の傷やヘコミはトラブルの原因になりやすいので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。特に小さな傷やへこみは見落としがちなので、注意が必要です。

【確認するべき箇所】

  • 車体全体:傷、へこみ、塗装の状態
  • 窓ガラス:傷、ヒビ割れ
  • タイヤ:空気圧、溝の深さ、損傷
  • ライト類:ヘッドライト、テールランプ、ウィンカーの点灯
  • 車内:シートの汚れ・破損、カーナビやオーディオなどの動作

見落としを防ぐにはリストを作成してチェックを行うとよいでしょう。また、可能な限り写真や動画を撮影しておくと、万が一トラブルが発生した場合に証拠になります。

車内の整理

陸送中は車両が揺れたり傾いたりすることがあります。そのため車内に荷物を置いたままにしておくと、荷物が破損したり車内を傷つけたりする可能性があります。車内の荷物はできるだけ陸送する前に取り出しておきましょう。

特に以下のものは必ず車内から出しておきましょう。

  • 貴重品:現金、通帳、印鑑、クレジットカードなど
  • 壊れやすいもの:精密機器、ガラス製品、骨董品など
  • 危険物:灯油、ガスボンベ、花火など

陸送後の車両チェックと注意点

陸送後の車両チェックと注意点

車両が目的地に到着したら、必ずその場で状態を確認しましょう。万が一、輸送中にトラブルが発生した場合は、陸送業者にその旨を伝え、適切な対応を求めることが必要です。

受け取り時の車両チェックリスト

車両受け取り時には、以下の項目をチェックリストとして活用し、車両の状態をくまなく確認しましょう。

チェック項目 確認内容
車体全体 新しい傷やへこみの有無

車体の歪みや塗装の状態

窓ガラス 傷、ヒビ割れ、破損の有無
タイヤ 空気圧、パンク、損傷の有無
ライト類 ヘッドライト、テールランプ、ウィンカー、ハザードランプなどの点灯確認
車内 カーナビやオーディオなどの動作確認

シートの汚れ、破損、車内の忘れ物の有無

エンジン エンジンの異音や警告灯の点灯の有無
走行距離 陸送前の走行距離と比べて異常な差がないか

トラブルが発生した場合の対処法

車両の受け取り時に、傷や故障などのトラブルを発見した場合は、以下の手順で対処しましょう。

  1. 陸送業者に連絡する
    まずは、陸送業者に連絡し、トラブルの内容を伝えましょう。その際、写真や動画などの証拠があると、よりスムーズに状況を説明できます。
  2. 状況を確認する
    陸送業者と状況を確認し、今後の対応について相談しましょう。場合によっては、陸送業者が加入している保険会社とのやり取りが必要になります。
  3. 記録を残す
    トラブルの内容や、陸送業者とのやり取り内容などを記録しておきましょう。口頭だけのやり取りでは、後々言った言わないのトラブルに発展する可能性があります。

陸送業者との話し合いがうまくいかない場合は、国民生活センターや消費者センターなどに相談するのも良いでしょう。

事前のチェックで安心! 大切な愛車を安全に陸送しよう

今回は、車両の輸送において陸送業者の選び方と依頼前のチェックポイント、トラブル防止策について解説しました。車両陸送は、引っ越しや車の売買など、様々な場面で利用される便利なサービスですが、大切な愛車を預ける以上、不安や疑問を感じている方も少なくありません。

安心して陸送を依頼するためにも、今回の記事を参考にして、事前の準備や確認をしっかりと行っていただければ幸いです。

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