「引っ越しすることになったけど、車のナンバーは変更しないといけないのかな?」
「ナンバー変更ってどういう手続きでやればいいんだろう?」
このようなお悩みをお持ちのかたもいらっしゃるのではないでしょうか?
県内の引っ越しの場合はナンバー変更しなくてもよいケースがありますが、県外への引っ越しの場合はナンバー変更しなければなりません。もしナンバー変更しなかった場合、ペナルティを課せられるリスクもあります。
この記事では引っ越しする際のナンバー変更に関する基礎知識と、具体的なナンバー変更のやり方についてご紹介いたします。
引っ越しする時にナンバー変更をどうやったらよいか悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
引っ越し後の車のナンバー変更、知っておきたい基礎知識
引っ越しした場合に忘れがちなナンバー変更。原則としてナンバー変更は必要となり、もしナンバー変更しなければペナルティが発生してしまうおそれもあります。
ここでは新居に引っ越ししてからいつまでにナンバー変更しなければならないのかと、ナンバー変更を放置してしまった場合のリスクとペナルティについて解説いたします。
引っ越し後のナンバー変更はいつ必要?都道府県内・外のケースを解説
車のナンバープレートは、引っ越し後15日以内に変更手続きをしなければなりません。これは「道路運送車両法」に定められています。ただし、引っ越し先によってはナンバー変更しなくてもよいケースもあります。ナンバー変更をいつまでにするべきかは、以下の3パターンに分けられます。
引っ越し先 | ナンバー変更する期日 |
---|---|
都道府県内の管轄内 | ナンバー変更する必要なし |
都道府県内の管轄外 | 引っ越し後、15日以内に変更手続き |
都道府県外 | 引っ越し後、15日以内に変更手続き |
ナンバー変更を放置するとどうなる?考えられるリスクとペナルティ
引っ越し先がナンバー変更しなければならない地域で、引っ越し後15日以内に手続きをしなかった場合、以下のようなリスクが発生します。引っ越し後は速やかにナンバー変更手続きをおこなうようにしましょう。
ナンバー変更放置のリスク | 内容 |
---|---|
罰金の対象となる可能性 | 50万円以下の罰金のおそれ |
書類が未到着となる可能性 | 自動車税の納税通知書が届かないおそれ |
車両売却の手続が複雑 | 廃車や売却時に住所のつながり証明書が必要 |
引っ越し後もナンバーをそのままにできるケースとは?
引っ越しした場合、原則としてナンバー変更しなければなりません。ただし、場合によってはナンバー変更しなくて済むケースもあります。ナンバー変更が不要なケースと、ナンバー変更を猶予できる特例措置についてご説明いたします。
管轄区域内での引っ越しならナンバー変更不要!具体的な条件をチェック
引っ越し後にナンバー変更しなくて済むケースは、旧居と新居が同じ管轄区域内の場合です。例えば旧居も新居も同じ「千代田区」の場合、車検証の住所の書き換えは必要ですが、ナンバープレートは変更する必要はありません。ところが「千代田区」から「中央区」へ引っ越しする場合、管轄が変更となるので、ナンバープレートを変更する必要があります。
ナンバー変更が猶予される特例って?知っておきたい例外ケース
2022年1月より、引っ越し先が管轄外の場合、以下の手続きをおこなえば、ナンバープレートの変更を次回の車検時まで猶予できる特例措置が発表されました。通常は引っ越し後15日以内にナンバー変更をおこなう必要がありますので、時間に余裕がない方はぜひ以下の手続きをしておきましょう。
- インターネット上で管轄の運輸支局にナンバー変更登録の依頼をする
- 交付手数料をオンライン上で支払う
- 手続き完了後、新車検証が自宅に届く
- 旧車検証を運輸支局へ返送する
引っ越し後のナンバー変更手続き、スムーズに進めるためのステップ
ナンバー変更の手続きは、ある程度費用と時間がかかります。引っ越し後にあわてることがないよう、スムーズに変更手続きできる方法をご紹介いたします。
窓口・オンライン、手続き方法は2通り!必要な書類と流れを解説
ナンバー変更に関しては、軽自動車と普通自動車で手続き方法が異なります。普通自動車にお乗りであればオンラインでも手続きが可能です。
車種 | 手続きできる場所 |
---|---|
普通自動車 |
|
軽自動車 | 最寄りの軽自動車協会の窓口 |
また、必要書類に関しても普通自動車と軽自動車で異なりますので、それぞれ書類をそろえた上で手続きをおこなうようにしましょう。
車種 | 必要書類 |
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普通自動車 | 【オンライン申請の場合】
【窓口申請の場合】
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軽自動車 |
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ナンバー変更手続きの流れは以下の通りです。
車種 | 手続きの流れ |
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普通自動車 | 【オンライン申請の場合】
【窓口申請の場合】
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軽自動車 |
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意外と忘れがち?ナンバー変更手続きの注意点とスムーズに進めるコツ
普通自動車のナンバー変更については、新しい住所の自動車保管場所証明の取得が必要です。手続きに1週間ほどかかり、なおかつ土日は手続きができないため、早めに申請して取得しておくようにしましょう。
また、希望ナンバーなどを申請する場合は抽選日が設けられており、さらにナンバー変更完了まで日数がかかる可能性があります。
住民票などの必要書類を集めるのはもちろんのこと、自動車保管場所証明の取得や希望ナンバーの申請なども事前にしておくと、ナンバー変更の手続きをスムーズに進められるでしょう。
ナンバー変更の費用とメリット・デメリットを比較検討
ナンバー変更には費用がかかります。また、ご自身で手続きするか、ディーラーなどに依頼するかなどによっても費用が変わります。
ここではナンバー変更にかかる具体的な費用と、もしナンバー変更しなかった場合のメリット・デメリットを解説いたします。
ナンバー変更にかかる費用は?手続きの種類別の費用の目安を紹介
車のナンバー変更に関しては、ご自身で手続きするケースとディーラーなどに依頼するケースの2パターンに別れます。普通自動車であれば自動車保管場所証明の取得が必須となるので、そこまで依頼したナンバー変更に関しては割高となる傾向にあります。
ただコストはかかりますが、ディーラーなどに依頼した場合は、書類に不備などがないかもチェックしてくれます。ナンバー変更に慣れていない人が自分で手続きをおこなう場合、書類モレなどでさらに時間がかかってしまうおそれもあるので、手続きに不安がある方はディーラーなどに依頼するとよいでしょう。
ナンバー変更依頼先 | ナンバー変更にかかる費用目安 |
---|---|
自分でおこなう | 通常ナンバー:2,000円前後 希望ナンバー:5,000円前後 図柄ナンバー:8,000円前後 |
ディーラーなどに委託する | 自分でおこなう金額プラス10,000円〜30,000円前後 |
ナンバー変更する?しない?それぞれのメリット・デメリットを比較
引っ越し後、15日以内にナンバー変更の手続きが必要となるものの、現状では厳格な取り締まりなどはおこなわれていないようです。ではナンバー変更するかしないかでどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?それぞれご説明いたします。
【ナンバー変更した場合のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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【ナンバー変更しない場合のメリット・デメリット】
メリット | デメリット |
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まとめ
これまで、引っ越しした際のナンバー変更の手続きや費用について解説してきました。ナンバー変更の手続きについては時間と費用がかかります。また普通自動車では自動車保管場所証明の取得も必要となり、手続きは非常に複雑です。
引っ越し作業自体にも時間や労力がかかりますし、なおかつナンバー変更は新居に引っ越ししてから原則15日以内に手続きしなければなりません。費用はかかってしまいますが、ナンバー変更に慣れていないような方は、ディーラーなどに依頼して手続きをお願いした方がよいでしょう。