「近々引っ越しする予定があるので、引っ越し費用の相場を知りたい!」
引っ越しが決まると、いくらぐらい費用がかかるのか、とても気になるものです。とはいえ、引っ越し費用の相場はいくらぐらいか、安く済ませるにはどんなポイントを押さえておけばよいのかなど、よく分からないこともあるでしょう。それに、なるべく安い費用で引っ越せるほうが嬉しいですよね。
そこで今回は、引っ越し費用の相場や節約のコツなどについて詳しくご紹介します。引っ越し費用を少しでも節約したい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
引っ越しにかかる費用総額は?
最初に、引っ越しにかかる費用総額はいくらぐらいか、主な内訳はどうかといった点を詳しく見ていきます。
何にいくらかかる?引っ越し費用の内訳
引っ越しでどんな費用にいくらぐらいかかるかは、以下を参考にしてください。
引っ越し業者に支払う費用
引っ越し業者に支払う費用の内訳は、以下を参考にしてください。以下は、1人世帯かつ近距離(~15km)への引っ越しのケースで、引っ越し費用が3万~5万円となる場合の一例です。
- 運送費:2万~3万円
- 梱包資材費:無料~数千円程度
- 人件費(2人):1万円~
- オプション費用(保険料・雑費など):無料~数千円程度
梱包資材については、引っ越し業者にもよりますが、最低限必要な段ボール箱は無料で提供されることが多く見られます。ただし、特別な梱包材(衣類専用・靴専用など)を使用する場合は、オプション扱いになり、追加費用が必要になるでしょう。
そのほかに必要な費用
引っ越しでは、そのほかにも、必要に応じて以下のような費用がかかります。引っ越し費用を無理なく確保するには、引っ越しが決まった時点で計画的に節約・貯蓄することが大切です。
- ご近所への挨拶品代(約数千円~)
- 不用品の処分費用(約数万円程度~)
- 新居用の家具・家電などの購入費用(約数万~数十万円程度)
- 契約中のサービスの解約・新規契約費用(約数千円程度~)
- 賃貸物件の解約・新規契約に伴う諸費用(約数十万円程度)
引っ越し費用の平均相場(世帯別・距離別の目安)
引っ越し費用の平均相場は、皆さんが一番知りたいところでしょう。以下は、世帯人数別・距離別の目安です。
~15km | ~50km | ~200km | ~500km | |
1人 | 約3万~5万円 | 約3.5万~6万円 | 約4.5万~9万円 | 約5.5万~11万円 |
2~3人 | 約8万~11万円 | 約9万~13万円 | 約12万~15万円 | 約16万~21万円 |
4人~ | 約10万~12万円 | 約12万~15万円 | 約14万~20万円 | 約18万~26万円 |
なお、実際には、さまざまな要因から金額が大きく異なることがあります。
引っ越し費用を左右する主な要因は?
引っ越し費用を左右する主な要因は、引っ越し荷物の分量と引っ越す距離の2つです。実際に、1人暮らしで近距離での引っ越しと、4人以上のファミリー層で遠距離での引っ越しでは、金額に大きな差があります。また、繁忙期・閑散期でも随分違うものです。
引っ越す距離を変えることはできないため、引っ越し費用を節約するには、荷物の分量を減らす、引っ越し時期を考えるといった方法を検討することになります。また、引っ越し業者によっても料金設定が異なるため、最終的には各社の見積もりを比較して選ぶとよいでしょう。
引っ越し費用の見積もり方法と業者選びのコツ
ここでは、引っ越し費用の見積もりの依頼方法や引っ越し業者を選ぶコツについて、詳しく解説します。
見積もり前に確認すべきこと
引っ越し業者に見積もりを依頼する前に、必要なことをまとめておくとスムーズに進みます。具体的には、以下をご覧ください。
- 氏名・現住所・日中に連絡可能な電話番号(スマホなど)
- 引っ越し希望日時
- 新居の住所
- 引っ越し荷物の大体の種類と分量
- やってほしい作業の内容(運搬・荷造り・荷ほどきなど)
- 訪問見積もりの希望日時
なお、見積もりを依頼する引っ越し業者は、多くても3社程度に絞っておきましょう。どんな引っ越し業者を選ぶべきかについては、この記事の「失敗しない引っ越し業者の選び方」を参考にしてください。
見積もり時の比較ポイント
複数の引っ越し業者からの見積もりを比較するときは、以下のようなポイントをチェックしてみてください。すると、ベストな引っ越し業者を選ぶことができます。
- 訪問見積もりで伝えた内容に沿って作成しているか
- 必要な作業を含んだ金額を提示しているか
- 特別な理由がなく高額請求になっていないか
- 不透明な項目が計上されていないか
- そのほか、誤記や不明な点などがないか
なお、不明な点がある場合は、担当者に連絡して説明を受け、必要に応じて見積もりを出し直してもらいましょう。最終的には、見積もりの迅速さ、担当スタッフの対応のよさなども含め、総合してベストな1社に絞ることがおすすめです。
失敗しない引っ越し業者の選び方
引っ越し作業を安心して依頼するためにも、以下のようなポイントを参考にして引っ越し業者を選ぶとよいでしょう。引っ越し作業は、スタッフが家に上がり込んで行うため、信頼できると判断した業者に依頼すべきです。
- 地域の引っ越し業務で豊富な実績がある
- 希望する日時で契約できる
- 明確かつリーズナブルな料金システムがある
- さまざまなオプションから希望によって組み合わせが可能
- 契約を無理強いしない
- スタッフの言葉遣いや対応が丁寧で、感じがよい
- 顧客からの評判がよい
- 保証やアフターサービスが充実している
もしも、上記のポイントで気になる点がある場合は、契約してから「こんなはずではなかった」とならないためにも、避けたほうが無難といえます。
引っ越し費用を節約するコツ
ここでは、皆さんが最も気になる、引っ越し費用を節約するコツについて具体的にご紹介しましょう。
引っ越し費用の安い時期を狙う
引っ越し費用を節約するには、引っ越し費用の安い時期を狙うのがよい方法です。具体的には、以下をご覧ください。
- 5~6月・10~11月・1月中旬~2月上旬などの閑散期
- 引っ越し業者のキャンペーン実施時期
上記のような時期に合わせて計画的に引っ越すことで、引っ越し費用を節約できます。ただし、転勤や進学による引っ越しなど、自分の意思では引っ越し時期を選べない場合も多いものです。その場合でも、引っ越し業者に都合のよい時間帯で依頼するなどにより、引っ越し費用を節約できることがあります。
自分でできる作業は依頼しない
自分でできる作業は引っ越し業者に依頼しないことも、引っ越し費用を節約する方法の一つです。最近では、引っ越し業者もさまざまなニーズに対応しており、便利なオプションサービスがたくさんあります。たとえば、荷物の梱包・荷解きサービス、インターネットの回線接続サービス、公共料金の手続き代行サービスなどです。
こうしたサービスはとても便利ですが、多くのケースでオプション費用がかかるため、引っ越し費用を節約したい場合には向きません。自分でできる作業は自分で行い、本当に必要なオプションサービスだけ依頼するとよいでしょう。なお、引っ越し業者のキャンペーンにより、特定のオプションサービスが無料や格安で利用できることがあるので、チェックしてみてください。
引っ越しパッケージプランを活用する
引っ越し業者によっては、お得な引っ越しパッケージプランを用意しています。よくある引っ越しパターンに沿って組んであり、条件がぴったり合う人には安い費用で引っ越しできて、とてもお得です。具体的な内容や利用条件は引っ越し業者によって異なるため、各社でよく比較してみるとよいでしょう。
たとえば、指定可能な日時が限定されている、荷物の種類や分量に制限がある、訪問見積もり後3日以内に契約完了する必要がある、といったことが利用条件になることがあります。また、引っ越しパッケージプランに含まれず、オプション扱いになるサービスも各社によってまちまちなため、確認が必要です。
まとめ
引っ越し費用の相場と節約のコツを知っておくことで、特別な理由がなく高額契約をする失敗を防ぎ、お得に引っ越しできます。まずは、自分たちの引っ越しの条件を確認し、どんなポイントで節約できそうかチェックしてみましょう。
また、引っ越し費用は、同じ条件で依頼しても、引っ越し業者によって金額が大きく異なります。できるだけ安い費用で引っ越すには、さまざまなポイントから信頼できると判断した引っ越し業者を2~3社選んで見積もりを比較するのがおすすめです。その中から対応範囲や金額に最も納得した1社に依頼してくださいね。