「引っ越しすることになったので、荷造りのコツを詳しく知りたい!」
「なるべく楽に、簡単に荷造りできる方法や、便利グッズがあれば教えてほしい!」
引っ越しの準備の中で、一番頭を悩ませるのが荷造りですよね。
大量の物を分けて梱包するだけでも、膨大な時間と手間がかかるため、今から気が重くなってしまう人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、引っ越し荷造りのコツを徹底解説します。バタバタしがちな引っ越しの荷造りをスムーズに進める方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
引っ越しの荷造りを始める前に!やっておきたいこと
最初に、引っ越しの荷造りを始める前にやっておきたいことを、詳しくご紹介します。
引っ越しの全体スケジュールを作成する
引っ越しの荷造りをスムーズに進めるには、引っ越し全体のスケジュールを作成することがカギになります。
引っ越し当日の流れを押さえる
まずは、引っ越し当日の流れを押さえましょう。なお、近隣への挨拶は、引っ越し当日では間に合わないことが多いため、事前に済ませておくことがおすすめです。
- 引っ越し業者がやってくるまでに、すべての荷物の荷造りを終えておく
- 指定時間に引っ越し業者がやってきたら、運搬する荷物の個数や内容などを改めて確認する
- 引っ越し業者がトラックへ荷物を搬出する
- 荷物の搬出作業が終わったら、引っ越し業者へ費用を支払う
- ライフラインを止める(電気のブレーカーを上げる、ガス・水道の元栓を閉める)
- 不備がないか最終確認をして、施錠する
- 新居へ移動する
- 新居に到着後、荷物を搬入する
なお、新居への移動は、引っ越し業者とは別に自家用車や公共交通機関などを使うことがほとんどです。1人暮らし以外では、家族の誰かが新居で待機しておき、引っ越し業者が到着するのと同時に荷物を搬入できるようにしましょう。
荷造りのスケジュールを作成する
次に、荷造りのスケジュールを作成しましょう。やみくもに手を付け始めるよりも、挫折を防いで効率よく作業できます。また、荷造りのスケジュールを作成することで、どんな作業にどれだけの時間がかかるか、いつから始めるべきかがが分かり、とても有意義です。
ただし、1日の作業量は、最長でも8時間程度にし、適宜休憩を取りましょう。無理をし過ぎると、挫折する原因になります。
荷造りに必要な道具を準備する
引っ越しの荷造りを始める前に、必要な道具を準備しておくと作業がはかどります。
段ボール箱の選び方は?どのくらい準備しておけばいい?
引っ越しの荷造りには、以下のようなポイントを満たす段ボール箱がおすすめです。
- 100~140サイズ
- 素材の強度が高くてつぶれにくい
- 破損や目立つ汚れがない
段ボール箱の数量は、家族の人数に合わせて以下を目安に用意するとよいでしょう。
- 1人:10~20個程度
- 2~3人:30~40個程度
- 4~5人:50~80個程度
また、段ボール箱は、荷造りする物に合わせて複数のサイズを用意しておくと重宝します。 引っ越し業者によっては、一定の数量までは無料で段ボール箱をもらえるので、確認してみるとよいでしょう。
段ボール箱以外で荷造りに必要な梱包資材は?
引っ越しの荷造りでは、以下のような梱包資材を揃えておくと便利です。梱包する前に、一か所にまとめて用意しておくと、使いたいときにすぐ手に取ることができます。
- 古新聞紙
- 古布
- プチプチ(エアクッション)
- 紙ひも
- ビニールテープ
- マスキングテープ
また、梱包資材以外にも、カッター・はさみ・油性マジックのほか、軍手やマスク、汚れてもよい服装を用意しておくと、安全かつ効率よく作業できます。
引っ越しの荷造りをスムーズに進めるための基本手順
引っ越しの荷造りをスムーズに進めるために、主な手順ごとに詳しく見ていきましょう。
部屋ごとに荷物を分ける
まずは、部屋ごとに荷物を分けていきましょう。具体的には、以下の方法を参考にしてください。
- クローゼット・押し入れ・収納にあるものを全部出す
- 荷造りする物と不用品に分ける
- 不用品を処分する
不用品を分けて処分することで、引っ越しの荷物を減らし、荷造りが楽になるだけでなく、引っ越し先での荷ほどきや収納が格段に楽になります。不用品の処分基準は、以下のとおりです。
- 今後使う予定がない
- 不具合や故障などで正常に使えない
- 汚れや傷みがひどい
- サイズや趣味が変わって使わなくなった
- 特に思い入れがない
カテゴリー別に荷物を分ける
部屋ごとに荷物を分け終えたら、次に、カテゴリー別に分けていきましょう。
衣類、書籍、食器などの分別
引っ越し荷物で特に分量が多いのが、衣類・書籍・食器などです。実際に荷造りを開始すると、想像以上に分量があって時間がかかることが分かります。引っ越しの荷造りでは、それぞれ分別し、以下の内容を参考にして梱包していきましょう。
- 衣類:冬物・夏物のように、シーズン別に分けて梱包する
- 書籍:マンガ・雑誌・参考書・一般書籍など、大まかな種類別に分けて梱包する
- 食器:普段使う物と使わない物を分け、さらに壊れやすい物は別に梱包する
重い物と軽い物の分け方
引っ越しの荷造りでは、重い物と軽い物は、なるべく別の段ボール箱に分けることがおすすめです。軽い物は。大きな段ボール箱に数多く詰めてもよいでしょう。
重いものは、運搬のしやすさを考えて、小さな段ボール箱に少数を詰めるようにしてください。軽い物と重い物を同じダンボール箱に詰める場合は、重い物を下・軽い物を上にすると、重心が安定し、運搬時に壊れにくくなります。
引っ越しの荷造りをするときの注意点
引っ越しの荷造りをするときには、いくつか注意すべき点があります。
優先順位を付けて梱包する
大量の荷物を効率よく荷造りするには、優先順位を付けて梱包することがコツです。
日常的に使う物と使用頻度の低い物は別にまとめる
日常的に使うものと、使用頻度の低いものは、別にまとめることが基本です。ごちゃ混ぜにして梱包すると、使いたいものを取り出すために開梱するといったムダが発生します。
ただし、引っ越し当日は、思っているよりも忙しく、日常的に使う物を梱包している時間が取れないことも考えられます。そのため、すぐに梱包できるよう、専用の段ボール箱を作成しておき、いったん入れておいて、フタを開けた状態にしておくと便利です。
引っ越し当日までに必要な物リストを作成する
引っ越し当日までに必要な物のリストを作成することも、効率よく荷造りを進めるコツの一つです。たとえば、以下のようなものは引っ越し当日まで必要な物といえます。
- 歯磨き・洗顔道具
- 化粧道具
- 引っ越し当日に着る衣類
- 普段使用している食器類(最低限)
- タオル類
- ティッシュペーパー・トイレットペーパーなどの衛生用品
上記のものは、最後に使ったら梱包するようにしていくと、不便を感じずに済みます。
割れ物や貴重品の梱包について
割れ物や貴重品を梱包するときのコツを詳しくご紹介しましょう。
ガラスや陶器などの割れ物はどう梱包する?
ガラスや陶器などの割れ物は、梱包時にひと工夫することで、運搬時の破損を防げます。具体的には、以下のポイントを参考にしてください。
- お皿などの平たい食器は立てて入れる
- 茶碗やボウルなどは伏せて入れる
- 衝撃が加わることを考えて、すき間を古新聞紙や古布で埋める
また、1つの段ボール箱にすべてまとめようとせず、種類ごとに小さめの段ボール箱に分けると運搬しやすく、落下などの事故が起こりにくくておすすめです。
貴重品は梱包してもいい?
引っ越しの荷造りでは、現金や通帳、キャッシュカード、印鑑などの貴重品は梱包しないようにしましょう。引っ越し業者では、国土交通省からの通達により、貴重品の運送を禁じています。紛失を防ぐためにも、貴重品は、引っ越し当日に自分でハンドキャリーしてください。
さらに効率アップ!荷造りに役立つアイテム・テクニック
ここでは、引っ越しの荷造りをさらに効率アップできる、お役立ちアイテムやテクニックをご紹介します。
あると便利!荷造りにプラスしたい梱包材
引っ越し当日は、雨が降る可能性もあります。そこで、引っ越し荷物が濡れるのを防ぐために、ビニールシートやビニール袋があると便利です。また、水濡れが気になるものは、あらかじめビニール袋に入れて梱包しておくとよいでしょう。レジ袋でも代用できますが、薄くて破れやすいため、強度があるものを選んでください。
洋服や寝具・ぬいぐるみなどのかさばる布製品は、圧縮袋を使用すると、かさが減って省スペースで梱包できます。使用する段ボール箱の数も減らせるので、引っ越し費用の節約も可能です。
知っておきたい便利な梱包テクニック
引っ越しの荷造りをする際、以下のような梱包テクニックを知っておくと役に立ちます。
- 段ボール箱の底抜けを防ぐために、ビニールテープを十字に貼る
- 緩衝性能を高めるために、古新聞紙は丸めた状態で詰める
- 段ボール箱が小さ過ぎる場合は、いったん一つのダンボール箱に入れて上からもう1つを被せて周囲をぐるっとビニールテープで固定する
- 段ボール箱が大き過ぎる場合は、側面の四辺を適宜カットして折りたたむ
まとめ
今回は、引っ越しの荷造りのコツについて、いろいろとご紹介しました。引っ越しで最も手間がかかるのが、荷造りです。引っ越し当日に慌てないためには、作業計画を早めに立てて、無理なく進めていくことをおすすめします。
できるだけ簡単かつスムーズに荷造りを終え、引っ越し当日を余裕をもって迎えるためにも、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてください。