近々引っ越しが決まった皆さん、冷蔵庫の運び方でお困りではないでしょうか?
冷蔵庫は大きさや重量があるため、どんな方法で運ぶとよいのかよく分かりませんよね。適当に運んでしまったばかりに、家に傷が付いたり冷蔵庫に不具合が出たりするのは、極力避けたいところでしょう。
そこで今回は、引っ越し時の冷蔵庫の運び方や注意点などについて詳しく解説します。思わぬトラブルを防いでスムーズに引っ越すためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。
引っ越し前日までにすべき冷蔵庫の準備3ステップ
最初に、引っ越し当日に慌てないために前日までにどんな準備をすべきか、3つのステップに分けてご紹介します。
1.冷蔵庫の中身を整理・処分する
まずは、引っ越し当日の7~10日前ぐらいに、冷蔵庫の中身を整理・処分しましょう。冷蔵庫の中身をいったんすべて取り出し、消費期限の短いものから優先して消費してください。ただし、もったいないからと無理をして食べると体調を崩す原因になるので、気を付けましょう。
なお、冷蔵庫の中身を整理・処分したら、冷蔵食品や冷凍食品を極力買わないようにしてください。引っ越し当日までにどうしても食べたいものがある場合は、一時的にならキャンプ用の氷を入れたクーラーボックスを活用するとよいでしょう。ただし、大量には保管できないため、市販の惣菜やコンビニ弁当、外食などを利用することがおすすめです。
2.電源を切り、霜取り・水抜きを行う
引っ越し日時の24時間前には冷蔵庫の電源を切り、霜取りと水抜きを行いましょう。冷蔵庫の故障を防ぐために、冷蔵庫の電源を落としてから行ってください。霜取りは冷蔵庫内の霜を溶かすため、水抜きは解けた水を取り除くために行います。
なお、水抜きの方法は、水受け容器に溜まった水を捨てる、排水栓から水を外に流すなど、冷蔵庫によって異なります。また、最新の冷蔵庫は霜取り機能が付いており、水抜きのみでよい場合もあります。
詳しくは、冷蔵庫の取扱説明書やメーカーのホームページを参考にしてみてください。
3. ドアや付属品を固定する
最後に、ドアや付属品を養生テープなどでしっかり固定しましょう。固定するのを忘れてしまうと、運ぶ途中でドアが開いたり付属品が動いたりして、トラブルの原因になります。
なお、養生テープの粘着力が強すぎると、後からはがしにくかったり跡が付いたりしてしまうことがあるので、気を付けてください。破損しやすい素材だったり固定しにくかったりする付属品は、取り外し可能であれば、別途運ぶようにするとよいでしょう。
冷蔵庫の運び方【自分で運ぶ場合・運搬業者に依頼する場合】
冷蔵庫の運び方のポイントを、自分で運ぶ場合と運搬業者に依頼する場合に分けて解説します。
冷蔵庫を自分で運ぶ場合
まずは、冷蔵庫を自分で運ぶ場合に気を付けるべきことを具体的に見ていきましょう。なお、冷蔵庫は大きさや重量があるため、2人以上で運ぶことがおすすめです。
冷蔵庫をしっかり保護する
冷蔵庫を運ぶ前に、冷蔵庫をしっかり保護してください。冷蔵庫をしっかり保護しておけば、多少衝撃が加わっても、傷や破損などから守ってくれます。
具体的には、古い毛布や段ボール箱を使って冷蔵庫全体を覆うようにし、ビニールひもなどを使って固定して滑り落ちないようにしてください。また、ドアや引き出しの取っ手は出っ張っている分破損しやすいため、念入りに補強しておくとよいでしょう。
床や壁を養生する
冷蔵庫を運ぶ前に、ダンボール箱や毛布などを使って家の床や壁などを覆って養生しておきましょう。自分で冷蔵庫を運ぶ場合は、業者に依頼するよりもぶつけたり落下させたりすることが多く、床や壁を傷付けてしまうリスクが高いからです。
特に、賃貸物件では、故意に付けた傷は入居者の責任として弁償する必要があるので、注意してください。
冷蔵庫は立てたまま運ぶ
冷蔵庫を運ぶときは、立てたままにしてください。冷蔵庫を横に倒してしまうと、コンプレッサーの内部にあるオイルが冷却システムに流れ込んでしまい、故障する可能性があるからです。また、冷蔵庫の内部から水漏れして周囲を濡らしてしまうことがあります。
冷蔵庫を立てたまま簡単に運ぶには、床に敷いた毛布に冷蔵庫を乗せて、毛布を滑らせるようにしてゆっくりと移動させましょう。すると、床を傷付けることもなく、軽い力で移動できます。なお、冷蔵庫をトラックに積むときにも、横に倒さないように注意してください。
運搬業者に依頼する場合
冷蔵庫の運搬を運搬業者に依頼する場合について、詳しく見ていきましょう。ご紹介するポイントを押さえておくことで、安心して依頼できます。
事前に見積もりを取る
冷蔵庫の運搬を運搬業者に依頼する前に、まずは、見積もりを取って検討してみることが大切です。料金や評判のよさなどから信頼できると判断した運搬業者を2~3社に絞り、冷蔵庫の機種・希望日時・運搬元および運搬先の住所など情報を伝えて見積もりを取りましょう。
運搬業者から見積もりが届いたら、内容をチェックしてください。特に問題がなければ正式に業者と契約し、冷蔵庫の運搬を依頼しましょう。
運搬保険の有無を確認する
万が一の場合に備えて、業者が運搬保険に加入しているか確認しておきましょう。冷蔵庫は、大きさも重量もあるため、複数の作業スタッフが丁寧に運搬します。しかし、途中で家にぶつけてしまったり、落下させてしまったりする事故もゼロではないからです。
なお、業者が運搬保険に加入している場合でも、どんな場合にどんな補償を受けられるのか、確認しておきましょう。たとえば、家に傷が付いたために業者の運搬保険で補償してもらおうとしたら、対象外だとされてトラブルに発展するケースも見られます。
新居での冷蔵庫設置と電源を入れるタイミング
新居へ無事に冷蔵庫を運び終えても、まだ終わりではありません。ここでは、新居での冷蔵庫の設置や電源を入れるタイミングなどについて、詳しく見ていきます。
設置場所を選ぶ際のポイント
冷蔵庫は、基本的には、冷蔵庫置き場として想定されたスペースに設置すると間違いがありません。ただし、大型冷蔵庫などで既存の冷蔵庫置き場に設置するのが難しい場合は、以下のような条件を満たす場所を選ぶとよいでしょう。
- 通気性がよい
- 床が平らで安定して設置できる
- 設置スペースの広さが十分にある
- ドアや引き出しを開いたときに支障がない
- 電源が近くにある
- 家事の動線がスムーズ
冷蔵庫は大きさや重さがあるため、設置後の移動が面倒です。設置してからの失敗を防ぐためにも、キッチンの状況に合わせ、よく吟味してから設置場所を決めてください。
設置後すぐに電源を入れない
冷蔵庫の設置が終わっても、すぐに電源を入れてはいけません。冷却液が安定する前に電源を入れると、不具合の原因になります。まずは、内部の冷却液が安定するまで、30分~1時間程度待ってください。
この間に、運搬中に冷蔵庫の外側に付着した汚れを拭き取っておきましょう。また、食材を入れる前に、冷蔵庫の内部を再度掃除して清潔な状態にしておくと、気持ちよく使い始めることができます。30分~1時間程度経過したら電源を入れましょう。
食材が傷むのを防ぐためには、冷蔵庫がよく冷えてから入れることが大切です。冷蔵庫が冷えるまで時間がかかりますので、クーラーボックスなどに食材を入れておくことをおすすめします。
まとめ
引っ越しで冷蔵庫を運ぶには、計画的に準備を進めていきましょう。たとえば、引っ越し当日に向けて食材を計画的に消費する、引っ越し前日に霜取りや水抜きをするなどです。また、家を養生したり冷蔵庫を保護したりしてから冷蔵庫を運ぶことも忘れないでください。
そのほかにも、この記事でご紹介した内容を参考にして準備すると、トラブルなくスムーズに運ぶことができます。自分で運ぶ場合も、運搬業者に依頼する場合も、よく読んで参考にしてください。