引っ越しノウハウ

引っ越しで困らない【車の手続き完全ガイド】必要書類と簡単ステップ

2024年8月22日

引っ越しをする際に新居へ車を移動させる時、車検証を住所変更したり、新たに車庫証明を取得したりなど、様々な手続きが必要です。

この記事では、引っ越しした時に困ることがないよう、車の手続きに関する必要書類と具体的な手順を解説いたします。ぜひ、参考にしてみてください。

引っ越し後の車の手続き、何が必要?

引っ越しする際に旧居から新居へ車を移動させる時、車に関しては以下の手続きが必要となります。

必要な手続き 手続きの期日
車検証の住所変更 引っ越し後15日以内
ナンバープレートの変更 車検証の住所変更と同時
車庫証明再取得 引っ越し後15日以内
自動車保険の住所変更 引っ越し後早めに手続きする

それぞれの手続きの詳細について、順番に解説していきます。

車検証の住所変更手続き【変更が必要なケース・必要書類・手続き方法】

引っ越しの荷造りをするときの注意点

車検証の住所変更手続きは、引っ越し後15日以内におこなわなければなりません。これは法律で定められており、守らなければ最大50万円の罰金を課せられる場合もありますので注意が必要です。

車検証の住所変更に必要な書類と、手続きの流れをそれぞれご紹介いたします。

こんな場合は住所変更が必要!

新居へ引っ越しした場合、車検証の住所変更の手続きは必ず必要です。住所変更の手続きがされていないと、自動車の納税通知書が届かなかったり、車のリコールのハガキなどが届かなかったりする可能性があります。

引っ越しが完了したら、速やかに車検証の住所変更の手続きをおこないましょう。

住所変更に必要な書類は?

車検証の住所変更をするために、普通自動車と軽自動車で必要書類がそれぞれ異なります。以下の書類をそろえて、普通自動車であれば運輸支局、軽自動車であれば軽自動車協会へ行って手続きをおこないます。

【普通自動車】

  • 車検証
  • ナンバープレート(管轄地域変更の場合)
  • 印鑑証明(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 住民票(前住所と新住所が記載のもの)
  • 車庫証明書(必要な地域の場合)

【軽自動車】

  • 車検証
  • ナンバープレート(管轄地域変更の場合)
  • 住民票もしくは印鑑証明(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 車庫証明書(必要な地域の場合)

住所変更手続きのステップ

車検証の住所変更の流れも、普通自動車と軽自動車で流れが変わります。管轄している場所も普通自動車と軽自動車で異なりますのでご注意ください。

【普通自動車】

  1. 最寄りの運輸支局で申請書や手数料納付書を記入
  2. 印紙を購入する
  3. 必要書類を提出する
  4. 新しい車検証を受け取る
  5. 自動車税の申告窓口で住所変更の申告をする
  6. 管轄地域変更の場合はナンバープレートを付け替え

【軽自動車】

  1. 最寄りの軽自動車協会で申請書を記入
  2. 必要書類を提出する
  3. 新しい車検証を受け取る
  4. 管轄地域変更の場合はナンバープレートを付け替え

ナンバープレート変更手続き【変更が必要なケース・必要書類・手続き方法】

引っ越し先が運輸支局の管轄外の場合、ナンバープレートの変更が必要です。

ここでは、ナンバープレートの変更に関する必要書類と変更の流れをご紹介いたします。

ナンバープレート、変更しなきゃダメ?

車検証の住所変更と違い、新居と旧居の管轄が変わらなければ、ナンバープレートを変更する必要はありません。管轄が変わる場合に、ナンバープレートを変更します。

例えば「品川区」から「世田谷区」へ引っ越しする場合、管轄が変わることになるため、ナンバープレートを変更します。「品川区」内で引っ越しの場合、車検証の住所変更は必要ですが、ナンバープレートそのものを変更する必要はないということです。

ナンバープレート変更に必要な書類は?

管轄が変わる住所変更の場合、車検証の住所変更と同時にナンバープレートの変更もおこないます。車検証の住所変更でそろえた書類をそのまま使用できますので、ナンバープレート変更用に新たにそろえる書類はありません。

【普通自動車】

  • 車検証
  • ナンバープレート
  • 印鑑証明(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 住民票(前住所と新住所が記載のもの)
  • 車庫証明書(必要な地域の場合)

【軽自動車】

  • 車検証
  • ナンバープレート
  • 住民票もしくは印鑑証明(発行から3ヶ月以内のもの)
  • 車庫証明書(必要な地域の場合)

ナンバープレート変更手続きのステップ

管轄が変わる場合、車検証の住所変更と同じタイミングでナンバープレートの変更ができます。

ナンバープレートの変更手順は以下の通りです。

【普通自動車】

  1. 最寄りの運輸支局で申請書や手数料納付書を記入
  2. 印紙を購入する
  3. 必要書類を提出する
  4. 新しい車検証を受け取る
  5. 自動車税の申告窓口で住所変更の申告をする
  6. 古いナンバープレートと新しいナンバープレートを付け替え
  7. 封印取付所でナンバープレートに封印をつける

【軽自動車】

  1. 最寄りの軽自動車協会で申請書を記入
  2. 必要書類を提出する
  3. 新しい車検証を受け取る
  4. 古いナンバープレートと新しいナンバープレートを付け替え

引っ越し先の車庫証明取得【車庫証明とは? 必要書類・手続き方法】

引っ越しした場合、車庫証明の変更手続きも必要です。保管場所が変わった場合、15日以内に車庫証明の変更手続きをおこなわなければなりません。ただ、場合によっては不要なケースもあります。

ここでは引っ越しした際の車庫証明の手続きの必要性と必要な書類、具体的な変更の手続きをご紹介します。

車庫証明ってなに? なぜ必要なの?

車庫証明は「自動車保管場所証明」を省略した言葉であり、自動車がどこに保管してあるかを証明するための書類です。車庫証明は法律に、保管場所を特定して申請するよう明記されています。

車庫証明の変更手続きは普通自動車と軽自動車で異なりますので注意が必要です。

【普通自動車】

  • 住所変更した場合は、すべてにおいて車庫証明の変更手続きが必要

【軽自動車】

  • 届出不要→届出不要の地域内であれば手続き不要。
  • 届出不要→届出必要の引っ越しは手続き必要。
  • 届出必要→届出不要の引っ越しも手続きが必要。

車庫証明取得に必要な書類は?

引っ越し先で車庫証明を取得するため、車が普通自動車か軽自動車か、また新居が自分の土地か他人の土地かによって必要書類が変わります。

それぞれの証明書は警察署で取得できますが、インターネット上でもダウンロードが可能です。

また、車庫証明を取得する際、保管場所証明手数料(普通自動車)と交付手数料を警察署に支払う必要があります。金額は都道府県によって異なりますので、詳細につきましては各都道府県のホームページをご確認ください。

【車庫証明取得に関する必要書類】

自分の土地(戸建てなど) 他人の土地(賃貸)
普通自動車
  1. 自動車保管場所証明申請書
  2. 保管場所標章交付申請書
  3. 保管場所の所在図・配置図
  4. 自認書
  1. 自動車保管場所証明申請書
  2. 保管場所標章交付申請書
  3. 保管場所の所在図・配置図
  4. 保管場所使用承諾書
  5. 駐車場賃貸借契約書の写し等
軽自動車
  1. 自動車保管場所届出書
  2. 保管場所標章交付申請書
  3. 保管場所の所在図・配置図
  4. 自認書
  1. 自動車保管場所証明届出書
  2. 保管場所標章交付申請書
  3. 保管場所の所在図・配置図
  4. 保管場所使用承諾書
  5. 駐車場賃貸借契約書の写し等

車庫証明取得手続きのステップ

車庫証明の取得は以下の流れで進めていきます。

  1. 車種別・住居種別ごとの必要書類を取り寄せる
  2. 申請書類にそれぞれ記入
  3. 管轄の警察署に書類を提出する
  4. 車庫証明の手続きが完了したら、後日車庫証明の書類を警察署に取りに行く
  5. 警察署で受け取った保管場所シールを、後部ガラスのよく見えるところに貼る

土日は対応しておらず、書類を警察署に提出しておおむね1週間程度で車庫証明の手続きが完了します。車庫証明の取得には時間がかかりますので、余裕を持って手続きをおこなうようにしましょう。

自動車保険の住所変更【変更手続き方法・注意点】

新居へ引っ越しをした際、車の自動車保険の住所も忘れずに変更手続きしておかなければなりません。

自動車保険の住所変更の手続きは以下の通りです。新居の住所が分かる住民票や運転免許証などをご準備のうえ、変更手続きをお願いいたします。

【自動車保険の変更手続き方法】

手続き方法 手続きの流れ
保険会社のホームページ上より手続き
  1. 保険会社のホームページにログインし、マイページにログイン
  2. マイページ上にて、住所変更の画面に進む
  3. 新居の住所を入力する
  4. 後日、住所変更完了のはがきが新居に届く
保険会社に電話して手続き
  1. 保険会社に電話して、新居の住所を伝える
  2. 後日、住所変更完了のはがきが新居に届く

※場合によっては、郵送で書類のやりとりが必要。

代理店で契約の場合は、代理店に電話する
  1. 保険会社の代理店に電話して、新居の住所を伝える
  2. 後日、住所変更完了のはがきが新居に届く

※場合によっては、郵送で書類のやりとりが必要。

また、引っ越しした際に保険会社への連絡を忘れてしまうと、以下のようなリスクが発生してしまいます。新居へ引っ越し後は、速やかに保険会社へ連絡をするようにしましょう。

【保険会社へ連絡しないことによるリスク】

  • ナンバー変更などにより、事故の際の手続きに時間がかかる
  • 満期の案内が届かなくなり、保険の継続もれが発生するリスクがある
  • 地域によって保険料が異なり、保険料の返還や請求が発生する場合がある

まとめ

これまで、新居に引っ越しした際の、車に関する様々な変更手続きと必要書類について解説してきました。

普通自動車か軽自動車か、新居の種類が戸建てか賃貸かなどによって必要書類や手続きの流れが変わってきますので注意が必要です。

また、変更手続きに期日が設けられているものもあり、お仕事などで忙しい場合はなかなか手続きできない可能性もあります。手数料はかかりますが、最寄りの自動車ディーラーや整備工場などでも車に関する変更手続きをおこなってもらえます。

時間に余裕がなく、車の住所変更の手続きが難しいと思われる方は、プロにまかせることも検討するようにしましょう。

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