車のメンテナンス

車のエアコンが効かない!原因別に対処法と予防策を解説

2024年7月13日

車のエアコンが効かない!原因別に対処法と予防策を解説

車のエアコンが効かないと、とくに夏場のドライブが非常に不快になりますよね。
急にエアコンが効かなくなった場合、考えられる原因はさまざまです。

「なんでエアコンが効かなくなるの?」
「どうやって車のエアコンは治せるの?」

といった方に向けて、この記事では車のエアコンが効かない主な原因を詳しく解説し、それぞれの対処法や予防策についても紹介します。
具体的な対策を講じて、快適な車内環境を維持しましょう!

車のエアコンが効かない主な原因

車のエアコンが効かない場合、いくつかの原因が考えられます。
エアコンが効かない具体的な原因を特定し、適切な対策を講じることが重要です。
以下は、エアコンが効かない主な原因です。

エアコンガスの不足や漏れ

エアコンガスは冷房の要です。ガスが不足するとエアコンは冷えません。

長期間使用していると少しずつガスが減少することがあります。エアコンガスが不足しているかどうかは、専用の機械で測定する必要があるため、自分で修理することは難しいでしょう。
万が一、ガスが漏れていた場合は、漏れ箇所を修理した上で再充填が必要です。
専門店での修理ではまず、専用の機械でガスの量を測定し、不足している場合はガスを補充します。ガス漏れが確認された場合は、漏れ箇所を特定し修理します。

ヒューズやリレーの故障

エアコンが正常に作動しない場合、ヒューズやリレーの故障も考えられます。ヒューズやリレーなどの部品はエアコンシステムの電気系統を制御しているため、故障するとエアコンが動作しなくなります。
ヒューズが切れている場合は交換が必要です。リレーが故障している場合は、修理や交換を行います。
ヒューズやリレーの交換自体は比較的簡単ですが、車の電気系統に詳しくない場合は車屋で修理を依頼しましょう。

エアコンの効きが悪い

エアコンの効きが悪い場合、エアコンガスの不足やフィルターの詰まりなどが原因となっている可能性があります。
もしエアコンの効きが悪い場合には、以下の方法を試してみましょう。

  • 設定温度を低くし、内気循環にセット、最大風量にしてみる。
  • エアコンフィルターが詰まっている場合は、フィルターを取り外して清掃または交換してみる。
  • エアコンガスの量を確認し、不足している場合は補充する。

エアコンの設定や、フィルター交換は簡単に行えるため、エアコンの効きが悪いと思ったらまず始めに試してみましょう。

 

部品の故障によるエアコン不調

部品の故障によるエアコン不調

エアコンが正常に動作しない原因には、重要な部品の故障も考えられます。
以下の部品が故障すると、エアコン全体の機能に影響を及ぼします。

エアコンコンプレッサーの故障

エアコンコンプレッサーが故障すると、エアコンは正常に動作しません。コンプレッサーはエアコンシステムの心臓部であり、冷媒を圧縮して冷風を作り出すものです。故障した場合は、専門店による修理が必要です。

フィルターやサーミスタの問題

エアコンフィルターが詰まっていると風量が低下し、冷えが悪くなります。
また、サーミスタ(温度センサー)が故障している場合も、エアコンの効きに影響を与えます。定期的なフィルター交換、サーミスタの状態確認が重要です。

エバポレーターやエキスパンションバルブの問題

エバポレーターやエキスパンションバルブが故障すると、エアコンの冷却性能が低下します。エバポレーターやエキスパンションバルブは冷媒の流れを調整する役割を果たしており、正常に機能しない場合は冷房効果が落ちます。
エバポレーターやエキスパンションバルブが故障した場合は、専門店での修理が必要となります。

 

エアコンの効きを良くするためのメンテナンス

 修理業者に相談する際のポイント

エアコンの効きを維持し、快適な車内環境を保つためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
以下では、具体的なメンテナンス方法について詳しく解説します。

定期的なエアコンガスの補充と点検

エアコンガスは冷房の要であり、適切な量が維持されていることが重要です。ガスが不足すると、エアコンは十分に冷えなくなります。定期的にガスの量を確認し、不足している場合は補充します。
とくに長期間使用している車は、ガス漏れが発生する可能性があるため、漏れがないかも確認が必要です。
ガス漏れが疑われる場合は、専用の機械で漏れ箇所を特定し、修理を行います。
その後、ガスを再充填し、エアコンが正常に動作するか確認します。定期点検を行うことで、大きな故障を未然に防げます。

フィルターの交換とクリーニング

エアコンフィルターは空気の流れを確保するために重要な役割を果たしています。フィルターが詰まっていると風量が低下し、エアコンの効きが悪くなります。定期的にフィルターを交換し、クリーニングを行うことで、エアコンの効率を維持できます。
フィルターの交換目安は1年または1万kmごとです。
交換作業は比較的簡単で、ほとんどの車は助手席前のグローブボックスの裏側にフィルターが設置されています。フィルターの状態を確認し、必要に応じて交換しましょう。

エアコン使用時の注意点

エアコンを効果的に使うためには、設定温度を適切に保ち、内気循環と外気導入を適宜切り替えることが重要です。

  • 内気循環
    車内の空気を再利用するため、効率的に冷やせます。
  • 外気導入
    新鮮な空気を取り込むため、車内の空気がこもらないようにできます。

また、直射日光が当たる場所に車を停める場合は、サンシェードを使用して車内の温度を下げる工夫をしましょう。
対策を講じることで、エアコンの負担を減らし、効率よく冷やせます。

 

修理業者に相談する際のポイント

エアコンの不調を感じた場合は、専門の整備士に相談することが重要です。
正確な診断と適切な修理を受けるために、次のポイントを押さえておきましょう。

整備士に伝えるべき症状

エアコンの不調を専門家に相談する際には、具体的な症状を詳細に伝えることが重要です。
たとえば、「冷えが悪い」「異音がする」「風が弱い」などの症状を明確に伝えることで、正確な診断が行えます。これにより、必要な修理箇所を特定し、適切な対策を講じることができます。

見積もりの取り方と費用の目安

【見積もり時の注意点】
修理費用の見積もりを取る際には以下の点に注意しましょう。

  1. 複数の業者に依頼
    修理費用の見積もりを取る際には、複数の業者に依頼して比較することが重要です。これにより、適正価格で修理を依頼できます。
  2. 費用の目安を把握
    各業者から見積もりを取ることで、修理費用の相場を把握しましょう。
  3. 修理内容と部品の確認
    見積もりを受け取る際には、修理内容や使用する部品についても詳細に確認することが大切です。
  4. 修理時間と保証内容の確認
    修理にかかる時間や保証内容も確認することで、信頼できる業者を選び、安心して修理を依頼できます。

【費用の目安】

エアコンの修理費用は、故障箇所や修理内容によって異なります。
以下が主な修理項目と費用の目安です。

  • エアコンガスの補充
    エアコンガスが不足している場合、ガソリンスタンドやカー用品店で補充が可能です。
    一般的なエアコンガスの補充費用は、ガス代が約2,000円、工賃を含めると約1万円以下です。
  • エアコンガスクリーニング
    エアコンガスクリーニングは、専用機械を使用してエアコンガスを吸い出し、内部の水分や汚れを除去した後に新しいガスを充填する作業です。
    作業時間は約40分程度で、費用はおおよそ1万円から3万円です。
  • エアコンガス漏れ点検
    エアコンガスが漏れている場合は、漏れ箇所を特定し修理が必要です。漏れ点検と修理の費用は、20,000円から30,000円程度です。
  • コンプレッサーの交換
    エアコンの心臓部であるコンプレッサーが故障すると、冷房機能が完全に停止します。
    コンプレッサーの交換費用は、40,000円から120,000円と高額です。
  • エバポレーターの洗浄
    エバポレーターが汚れていると冷房性能が低下します。エバポレーターの洗浄費用は、6,000円から25,000円です。
  • エアコン漏れ止め剤の使用
    軽微なガス漏れであれば、エアコン漏れ止め剤を使用することで対処できます。費用は約5,000円です。

まとめ

車のエアコンが効かなくなる原因は多岐にわたりますが、定期的なメンテナンスと適切な対策を行うことで、快適なドライブを維持できます。
エアコンガスの不足や漏れ、ヒューズやリレーの故障、フィルターの詰まりなど、各原因に対する対処法を知ることで、迅速に問題を解決できるでしょう。
また、エアコンの効きを良くするためには、定期的な点検やフィルターの交換、エアコン使用時の適切な設定が重要です。
エアコンの不調を感じたら、プロの整備士に相談し、安心して車を運転できる環境を整えましょう。これらの対策を実践し、常に快適な車内環境を保ち続けてください。

 

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