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【車のサスペンション寿命】交換時期・劣化サインを見極める!種類別の特徴・メンテナンス方法も解説

2024年8月16日

「最近車の乗り心地が悪くなった」「車の後方がガタガタ揺れるようになった」と感じるようになったら、それはサスペンションに原因があるのかもしれません。

サスペンションはタイヤと車のボディを繋ぐパーツで、車が安定して走行する上で様々な働きを担っています。

サスペンションは消耗部品であり、劣化が進んで足回りがヘタると車の挙動に影響を及ぼしかねず、安全のためにも定期的なメンテナンスが必要です。

この記事では、サスペンションの役割と種類による特徴、劣化のサイン、交換タイミングや方法について詳しく解説します。

サスペンションとは?基本的な役割と種類

サスペンションとは?基本的な役割と種類

車のサスペンションとは、日本語で懸架(けんか)装置と呼ばれ、路面からの振動を吸収して乗り心地を良くしたり、車を安定して走らせたりするための一連の装置です。

サスペンションは主に、サスペンションアーム、コイルスプリング、ショックアブソーバー(ダンパー)、ブッシュ(ゴム)で構成されています。

サスペンションの役割と重要性

サスペンションは、タイヤと車体の間に設置されており、地面からの衝撃を吸収する装置としての役割を果たしています。

またサスペンションはタイヤを地面にしっかりと接地させ、車を安定して走らせる機能もあり、車の走行性能における重要な装置です。

サスペンションの働きによって走行時に地面からの振動をやわらげ、快適な乗り心地を実現しています。

サスペンションの種類と特徴

サスペンションには主に3種類あり、それぞれ特徴や機能が異なります。

・車軸懸架式
車軸懸架式は、左右のタイヤを一本のシャフト(車軸)で繋げるサスペンション方式で、構造がシンプルなのが特徴です。

耐久性が高く製造コストが低いことがメリットですが、地面の段差が大きい道を走るとシャフトが傾き、振動を十分に吸収できないというデメリットも存在します。

車軸懸架式は、現在では大型車両やバス、オフロード用SUVの多くに採用されています。

・独立懸架式
独立懸架式は4つのタイヤが独立して動くのが特徴で、段差があってもタイヤの接地面積が変化しないため、乗り心地と操縦安定性が向上します。また、タイヤの駆動力を効率的に路面に伝えることができる点も独立懸架式のメリットです。

構造が複雑なためにコストは高くなりますが、一般的な乗用車の多くが独立懸架式を採用しています。

・トーションビーム式
トーションビーム式は、左右の車輪がビームという梁で接続された構造で、車軸懸架式よりも左右の車輪の独立度が高いのが特徴です。また、構成部品の数が少ないことで、車内の居住空間を広くとれる点がメリットです。

シンプルな構造でコストが低いため、前輪駆動のコンパクトカーや軽自動車の後輪用での採用が主流です。

サスペンションの寿命と交換時期の目安

サスペンションは走行年数につれて劣化する部品であり、走行距離が伸びるにつれ段々と足回りにヘタリが生じてきます。

サスペンションの寿命は大体10万km前後といわれていますが、車の走行条件により大きく個体差がでるものです。

特にサスペンションのダンパーが劣化すると、乗り心地に大きな影響を与えます。ダンパーを交換するだけでも車両の快適性が向上する効果があり、なんとなく乗り心地が悪くなったと感じたときが足回りを交換するサインになるでしょう。

定期的に点検を行い、サスペンションの劣化の兆候が見つかれば交換の検討をおすすめします。

サスペンションのメンテナンス方法

サスペンションの寿命を延ばすために、おすすめの定期メンテナンスの方法と運転時に気をつけたいポイントについて解説します。

車の良好な状態の維持によって、サスペンションの寿命も長く伸ばすことが可能です。ぜひ日頃のメンテナンスや運転にお役立てください。

自分でできる?日常的な点検とメンテナンス

サスペンションは車両の下回りに存在するため、素人では点検が難しい部品です。そのため、日頃の運転からサスペンションの状態をチェックするとよいでしょう。

走行が安定しているか、車両の変な揺れがないか、タイヤの減りが異常に偏ってないかは自身で確認できます。

もし、なんらかの異常を感じた場合は、プロの整備士に依頼して状態を判断してもらいましょう。

サスペンションの寿命を延ばす運転のコツ

普段の運転の意識によって、サスペンションの機能を長持ちさせることができます。

  • 未舗装の道路をなるべく避ける
  • 急な操作をしない穏やかな運転を心がける

これらに気をつけながら運転を行うと、サスペンションに過剰な負担をかけずに寿命を伸ばすことが可能です。

日々の運転の積み重ねは、車の劣化の大きな差に繋がります。ぜひとも意識しておきましょう。

プロによる点検・整備の重要性

サスペンションは車の下部の内側に設置されており、詳細な点検には専用の設備が必要です。

ディーラーなどの専門設備で定期的にメンテナンスを受け、サスペンションの状態を確認してもらうのが望ましいでしょう。

プロの手によるきちんとした整備と説明を受けることで、サスペンションの知識を得ながら日々の点検にも役立ちます。

サスペンションの交換について徹底解説

サスペンションの交換について徹底解説

サスペンションのメンテナンスの際に、実際に交換が必要になるサインと時期を見極めるポイントを解説します。また放置した場合のリスクについて説明します。

サスペンションの交換のタイミング

新車登録から10年以上経過している、または走行距離が6万kmを超えてる場合には、サスペンションの劣化による影響が懸念されます。

  • ショックアブソーバー内部からのオイル漏れ
  • 車両の突き上げ感や横揺れ
  • 下回りからのギシギシ・ガタガタした異音
  • タイヤの偏摩耗

上記のような症状を見かけたら、まずはサスペンションの状態を疑ってみましょう。

サスペンションの異常を放置していると、車の走行が不安定になり、事故に繋がる恐れがあります。サスペンションの不具合は放置せずに、必ず不良箇所は交換するようにしましょう。

サスペンション交換にかかる費用

サスペンション部品の交換相場において、全体の足回りを交換する場合は、200,000円前後の予算をみておけばよいでしょう。

もし不具合箇所のみのパーツ交換の場合は、ショックアブソーバーで1本10,000円〜20,000円、ブッシュ交換で15,000円〜、コイルスプリング交換で20,000円〜ほどが相場です。プラス工賃が別途でそれぞれ加算されます。

また、費用を抑える方法として、リビルト品の利用や部品の持ち込みが可能かをお願いするなど、店舗へ交渉してみるのもよいでしょう。

サスペンション交換はどこでできる?

サスペンションの交換を依頼できる場所をそれぞれの特徴と選び方とともに解説します。店舗によって金額とサービス内容が異なるので、費用と付加価値のバランスを考えながら、ベストな選択を行いましょう。

・ディーラー
ディーラーで依頼するメリットは、部品の品質と信頼性が高い点です。費用は高めになりますが、メーカー専門の対応力からメンテナンスにも安心感があるでしょう。車の知識がなくても普段なじみのあるディーラーであれば、気軽に相談できるかもしれません。

・整備工場
整備全般における幅広い知識とノウハウを持つ工場であれば、ディーラーと遜色ない品質と充実したメンテナンスを受けることができるでしょう。費用がディーラーと比べて良心的な点も魅力です。行きつけの整備工場があれば、そちらに依頼するのも良いでしょう。

・カー用品店
カー用品店ならではの豊富なサービスと、店舗での部品購入から取り付けまで短時間でスムーズに行えることが特徴です。大手のチェーン店の場合は店舗数も多く、高い利便性もメリットです。

値引きやセール時にはリーズナブルな価格で部品の購入ができる場合があるので、こまめに情報をチェックしてみましょう。

まとめ

今回は車のサスペンションにおける役割や種類の特徴、交換のタイミングなどについて徹底解説しました。

足回りは車の走行において重要なパーツが集中しており、サスペンションの状態によって車の走行性能に大きな違いが生まれます。サスペンションのメンテナンスを定期的に行い、適切な時期に交換を行うことで、快適で安全な走行を維持しましょう。

以上、車のサスペンションの知識において参考になれば幸いです。

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