もうすぐ引っ越しのご予定がある皆さん、引っ越し業者の選び方でお悩みではないでしょうか?
安心して荷物を預けるためにも、また、引っ越しトラブルを避けるためにも、ここは、できるだけ信頼できる引っ越し業者を選びたいですよね。
そこで今回は、引っ越し業者の選び方について、料金の比較の仕方や優良な業者を見極めることなどを含め、詳しく解説します。一度知っておくととても役に立つ内容なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
引っ越し業者選びの基本ステップ
最初に、引っ越し業者選びの基本的なステップを紹介します。
引っ越し業者選びの流れ
まずは、引っ越し業者を選ぶときの主な流れを理解しておきましょう。最初に主な流れを頭に入れておくことで、スムーズに選べます。
- 引っ越し業者の情報を幅広く集める
- さまざまなポイントを参考に引っ越し業者を吟味し、3社程度までに絞る
- 各引っ越し業者に連絡して訪問見積もりを依頼する
- 各引っ越し業者から届いた見積もりの内容を吟味して、1社に決定する
複数の引っ越し業者から見積もりを取る手順
複数の引っ越し業者から見積もりを取る手順および正式契約に至る流れは、以下を参考にしてください。
- 引っ越し希望日時・現住所および新住所の情報・大体の荷物の種類や量などをまとめる
- 各引っ越し業者に共通して質問する内容を考える
- 各引っ越し業者に都合のよい日時を伝え、訪問見積もりを依頼する
- 各引っ越し業者の訪問見積もり後、届いた見積もりの内容を吟味する
- 最終的に決定した引っ越し業者に連絡し、正式に契約する
なお、業者の繁忙期(2~3月、9月前後)などは、訪問見積もりや引っ越し日時を押さえられないことがあるため、引っ越しが決まったらすぐに動きましょう。
引っ越し業者を選ぶ際の基本的なポイント
優良な引っ越し業者を選ぶ場合、基本的には以下のようなポイントを参考にすると間違いがありません。
- 明確な料金システムがあり、引っ越し料金が予算内で収まる
- 都合のよい日時に極力合わせてもらえる
- 言葉遣いが丁寧で感じがよく、対応も迅速
- 契約を必要以上に急がすことがなく、不必要なオプションの無理強いもしない
- 顧客からの評判がよい
- 保険や補償がしっかりしている
失敗しない!料金を比較する際のポイント
ここでは、引っ越し業者の選び方で料金を比較するポイントについて詳しく解説します。
同一条件で見積もりを取って比較する
料金で失敗しないためには、同一条件で見積もりを取って比較してみることがおすすめです。同一条件で見積もりを取ることで、各引っ越し業者の見積もり料金の違いや、対応の違いなどが分かりやすく、簡単に比較できます。
営業スタッフの話術に乗っていろいろなオプションを入れると比較しづらくなるので、気を付けましょう。
見積もり料金を比較するポイント
各引っ越し業者からの見積もり料金が出揃ったら、以下のポイントを参考に比較してみてください。
- 訪問見積もりで話した内容に沿って作成しているか
- 必要な作業がすべて込みの金額になっているか
- 不透明な項目が計上されていないか
- 特別な理由がなく高額請求になっていないか
上記のポイントを参考に隅々まで比較し、ベスト1を選ぶとよいでしょう。
オプションサービスの確認
オプションサービスの確認も、同時に行っておきましょう。たとえ激安な見積もり金額であっても、さまざまなオプションサービスを入れずに、基本料金だけで提示されていることがあります。これでは、必要なオプションサービスを追加すると結局金額が高くなるため、意味がありません。
たとえば、ダンボール箱や梱包資材がすべて無料の場合と有料オプションになる場合では、最終的な金額が異なります。それぞれのオプションサービスは大した金額でなくても、積み重なると大きな差になるので、注意してください。
信頼できる引っ越し業者の見極め方
ここでは、信頼できる引っ越し業者の見極め方について、詳しくご紹介します。
引っ越し業者の評判と口コミをチェックする
最初にチェックしたいのが、利用者による引っ越し業者の評判と口コミです。実際の利用者からの評判や口コミは、どんな情報よりも参考になります。たとえ自社サイトでよいことばかりをうたっていても、利用者からの評判や口コミが悪ければ、信用できません。
なお、口コミや評判は、よい評価だけでなく、悪い評価についてもきちんと目をとおしましょう。悪い評価の中にこそ、引っ越し業者の本質が分かるからです。
引っ越し業者の実績と経験を確認する
引っ越し業者を選ぶ場合、実績と経験が豊富にあることも、重要なポイントです。信頼できる引っ越し業者は、自然と多くの依頼が舞い込むことから、実績や経験が豊富にあります。実際に、実績や経験が豊富な業者は、独自の作業ノウハウや明確な料金システムが確立している点からもおすすめです。
なお、近距離での引っ越しは、地域密着型の引っ越し業者のほうが土地勘に詳しく、フットワークが軽いなどのメリットが見られます。一方、遠距離での引っ越しについては、全国対応型のほうが経験が多く、何かと便利なことが多いでしょう。
引っ越し業者の保険と補償の有無を確認する
引っ越し業者を選ぶときは、保険と補償の有無を確認することが大切です。引っ越し作業は、大きさや重量がある荷物を人の手で運搬することから、何かとトラブルが起こりやすくなります。
信頼できる引っ越し業者では、運送業者貨物賠償責任保険に加入しており、作業中の過失に対して、万が一の場合に備えています。契約時には、具体的な補償内容についてもきちんと確認しておきましょう。
引っ越し業者の認証とライセンスを確認する
「引っ越し安心マーク」の交付を受けている引っ越し業者を選ぶと、安心です。公益社団法人全日本トラック協会では、平成26年度に創設された「引越事業者優良認定制度」が創設されました。この制度では、一定の基準を満たした引っ越し業者に対し、「引っ越し安心マーク」を交付しています。
「引っ越し安心マーク」の交付を受けた引っ越し業者は、関連法令に沿って営業していることから、信頼できると判断できます。反対に、「引っ越し安心マーク」を取得済みか不明な場合は、避けたほうがよいでしょう。
引っ越し業者とトラブルにならないために
引っ越し業者とのトラブルを極力避けるためには、どんなトラブルが起こりやすいのか、どんな方法で予防・解決できるのかなどを、よく理解しておくことが必要です。
引っ越し業者とのトラブル事例
引っ越し業者とのトラブルでよくあるのは、以下のような事例です。トラブルの内容は、多岐にわたることが分かります。
- 引っ越し時に荷物をぶつけて家に傷を付けられた
- 引っ越しの荷物を落として破損させた
- 汚い手で触られる、荷物を地面に直置き後に搬入するなどにより、家を汚された
- 指定した日時から連絡もなく遅れたために予定が狂った
- 見積もりより大幅に高い費用を請求された
- 作業スタッフの態度が悪くて気分を害した
- 作業スタッフの私語やタバコの煙などにより、近隣からクレームが入った
契約時に気をつけるべきポイント
引っ越し業者との契約時には、やり取りの内容をできる限り文字に残しておきましょう。また、不明な点があったらその場で確認し、解決してください。トラブルの多くは、引っ越し業者との行き違いによるものです。
「プロにまかせておけば大丈夫だろう」「よく分からないところがあるけど聞き返すのも面倒だ」などと放置すると、思わぬトラブルの原因になります。また、契約書の内容は、サインをする前に隅々まで目をとおし、必要に応じて訂正してもらうことが大切です。
引っ越し業者とトラブルが発生した場合の対処法
万が一、引っ越し業者との間でトラブルが発生した場合、まずは、冷静に対応するように心がけましょう。感情的になると話がなかなか進まないだけでなく、こじれやすいからです。早期かつ確実に解決するには、以下のようなポイントを簡単にまとめてから、引っ越し業者と話し合うとよいでしょう。
- トラブルが発生した日時と場所
- トラブルの具体的な内容
- 引っ越し業者に対して希望する対処法
なお、話がこじれそうになったら、担当者だけでなく、上司にも加わってもらいましょう。それでも解決できない場合は、以下のような公的機関にクレームを入れる方法もあります。
- 消費者ホットライン188
- 自治体ごとの消費者センター
明らかに引っ越し業者に落ち度があり、悪質な内容だと判断されると、引っ越し業者に対して改善すべく指導が入り、話がスムーズに解決することがあります。なお、上記の公的機関や受付時間などの詳しい内容は、独立行政法人国民生活センターのホームページをご確認ください。
まとめ
引っ越しで失敗しないためには、信頼できる引っ越し業者かどうか見極めてから契約することが大切です。引っ越し作業をスムーズに進め、トラブルなく無事に完了させるためにも、まずは、この記事を参考にして業者選びを行うことをおすすめします。
なお、引っ越し業者とのトラブルが発生した場合でも、落ち着いて対処することで被害を最小限にとどめることができます。信頼できる引っ越し業者なら、トラブルが発生した場合であっても、きちんと対処してもらえるので安心です。