近々引っ越しを予定している皆さん、どんなタイミングで引っ越すとよいのか、おすすめの時期を知りたいとお考えでしょうか?
せっかく引っ越すのなら、ベストなタイミングで引っ越したいですよね。それに、引っ越し費用もできるだけ安く済ませたいことでしょう。
そこで今回は、引っ越しにおすすめの時期やベストなタイミングの選び方について詳しく解説します。気になる引っ越し費用を抑えるコツもご紹介しますから、ぜひ最後まで読んでみてください。
引っ越しに最適な時期は?おすすめする理由と注意点
引っ越しに最適な時期は、春(3~4月)や秋(9~10月)です。ここでは、春や秋が引っ越しにおすすめな理由を詳しく見ていきます。
春(3~4月)の引っ越しがおすすめな理由
春(3~4月)は、以下のような理由から引っ越しにおすすめの時期といえます。実際に、春に引っ越しを行ったことがある人も多いはずです。
- 新居で新生活のスタートができる
- 賃貸物件の退去時期のピークと重なるため、物件の選択肢が多い
- 気温が穏やかで引っ越し作業がスムーズに進みやすい
春は新年度に切り替わるタイミングであり、新生活を始めるのにぴったりなため、多くの人が春の引っ越しを希望するのが特徴です。
秋(9~10月)の引っ越しがおすすめな理由
秋(9~10月)も、以下のような理由から、引っ越しにおすすめの時期です。秋は、春と同様に引っ越しに最適な条件が揃っているといえます。
- 暑さのピークを過ぎて比較的過ごしやすい日が多い
- 春と比較すると引っ越し費用が安い
- 暑さ・寒さによるストレスが少なく、新生活になじみやすい
また、10月になると、賃貸物件の家賃がやや下がる傾向があります。これは、不動産業者やオーナーが年末までに空き室をできるだけ減らしたいと考えるからです。
ベストシーズンに引っ越す場合の注意点
春や秋は、引っ越しのベストシーズンであることは事実ですが、業者の繁忙期に当たるため、以下のようなデメリットがあります。
- 土日や日中などの人気の日程や時間帯が早く埋まってしまう
- 引っ越し費用が割高になる
- 業者が1日に何件もの引っ越しをこなすため、当日の作業開始時間が遅れやすい
ベストシーズンに引っ越す場合は、引っ越しが決まった時点ですぐに業者選びを行い、早めに日程を押さえるようにしましょう。できるだけ安い引っ越し業者と契約したいと迷っているうちに、どの業者も日程がいっぱいになってしまうことがあります。
引っ越しオフシーズンのメリット・デメリット
ここでは、オフシーズンである夏(6~8月)および冬(12~2月)に引っ越しする場合のメリット・デメリットを詳しくご紹介しましょう。
夏(6~8月)の引っ越しのメリット・デメリット
夏(6~8月)に引っ越す場合、以下のようなメリット・デメリットがあります。 引っ越し件数のピークを過ぎることによるメリットを受けられる一方で、天候による影響が心配になってくる時期です。
メリット
- 引っ越し費用が割安
- 都合のよい日程を押さえやすい
- 不動産業者も閑散期に当たるため、普段より安い家賃で契約できることがある
- 夏休み期間に引っ越す場合は、子どもの学校の影響を受けにくい
デメリット
- 気温・室温が共に高く、引っ越し作業による熱中症や夏バテのリスクがある
- 退去件数が少ないため、希望条件を満たした物件が見つかりづらいことがある
- 梅雨や台風の時期と重なりやすく、引っ越し作業に支障が出ることがある
- ゴキブリなどの害虫が発生しやすい
冬(12~2月)の引っ越しのメリット・デメリット
冬(12~2月)の引っ越しには、以下のようなメリット・デメリットがあります。夏とはまた違った内容になるので、よく比較してよりメリットが大きいほうを選ぶとよいでしょう。
メリット
- 引っ越し費用が割安
- 不動産業者の閑散期になるため、家賃も割安になることがある
- 物件探しをする人が少なく競争率が低いため、希望の物件をゆっくり探せる
- ゴキブリなどの害虫が発生しづらい
デメリット
- 気温が低いため、引っ越し作業や引っ越しに伴う掃除などがつらく感じることがある
- 日照時間が短いため、早い時間から暗くなり、引っ越し作業に支障が出ることがある
- 雪が多い地方では、降雪により引っ越し作業が中止になることがある
- 年末年始は一時的に繁忙期となるため、引っ越し費用が割高になり、希望の日程を押さえにくい
費用を抑えて引越しをするコツは?時期選びとスケジュールがポイント
ここでは、引っ越し費用を抑えるコツを、時期選びとスケジュールの立て方からご紹介しましょう。
引っ越し時期で変わる!料金の相場
引っ越し料金の相場は、引っ越し時期によって大きく変わります。具体的には、以下のとおりです。
- 1人:(繁忙期)5万~6万円程度、(閑散期)4万~5万円程度
- 2~3人:(繁忙期)9万~13万円程度、(閑散期)8万~10万円程度
- 4人以上:(繁忙期)17万円程度~、(閑散期)12万円程度~
また、実際には、引っ越し荷物の分量や新居への距離、オプションの追加(特別な梱包材の使用や荷造りサービスの利用など)により、金額が異なります。より詳しく知りたい場合は、業者に見積もりをもらうことがおすすめです。
引っ越し費用を節約するコツ
引っ越し費用を節約するには、以下のようなコツがあります。ただし、節約しようと無理をし過ぎると体を壊すことがあるので、注意してください。
- シーズンオフに引っ越す
- 平日に引っ越す
- 業者が指定した時間帯で契約する
- 不用品を処分して荷物を減らす
- 荷造りをできるだけ自分でする
- 自分でも可能な範囲で荷物を運搬する
また、複数の引っ越し業者に見積もりを取り、一番安いところに依頼することもおすすめです。この場合も、単に費用の安さだけで選ぶのではなく、サービス内容やスタッフの対応なども含め、トータルで判断するようにしましょう。
おすすめの時期に引っ越すための日程の立て方
おすすめの時期に引っ越す場合でも、突発的に繁忙期になるタイミングがあります。たとえば、以下のようなタイミングは、道路が混雑する、業者が特別料金を設定するといったことがあるため、注意が必要です。
- 12~1月:年末年始
- 5月:ゴールデンウィーク
- 8月:お盆の時期
このほかにも、祝日のタイミングによって3~4連休になる場合は、引っ越しの日程をずらすことで混雑を回避できます。
【ライフスタイル別】引っ越しにおすすめの時期と注意点
学生・社会人・子育て世代など、引っ越しにおすすめの時期と注意点をライフスタイル別に解説します。
学生・社会人におすすめの引っ越し時期と注意点
学生・社会人におすすめの引っ越し時期は、2~3月です。4月からの学校や勤務先が決まっている場合は、2月のうちなら、豊富な物件から引っ越し先を選べ、引っ越し費用も3月と比較すると安く済むでしょう。なお、3月に入ると、業者の一番の繁忙期に入ることから、希望の日程で引っ越せなくなることがあるので気を付けてください。
また、9月も学生・社会人におすすめの引っ越しにおすすめの時期です。ただし、社会人は、勤務先によっては決算月に当たることがあるため、業務が多忙になる場合は、10月にずらしたほうがよいケースもあります。
子育て世帯におすすめの引っ越し時期と注意点
子育て世帯におすすめの引っ越し時期は、夏休みや春休みなどの、子どもの長期休暇期間にあたる時期です。3月下旬や7月中旬~8月といったタイミングなら、子どもの学校のスケジュールに影響を受けにくくなります。
また、長期休暇期間中に引っ越せば、子どもも新しい住環境に慣れやすく、新居にて新学期を迎えられることからも、最適といえます。ただし、転園・転校手続きに不備があったりタイミングが合わなかったりすると、何かと支障が出ることがあるので、早めに動くようにしましょう。
まとめ
引っ越しには、春や秋がおすすめの時期といえます。気候が比較的穏やかで、温暖であることから、引っ越し作業がスムーズに進みやすいからです。
ただし、引っ越し業者の繁忙期に当たるため、希望の日程を押さえにくい、引っ越し費用が割高になるなどのデメリットもあります。一方、夏や冬は閑散期に当たるため、希望の日程を押さえやすい、引っ越し費用が割安になるといったメリットがある半面、天候の影響を受けやすいなどの点がデメリットです。
自分で引っ越し時期を選べる場合は、引っ越し時期のそれぞれのメリット・デメリットをよく理解し、最もメリットが大きいと感じるタイミングで引っ越すとよいでしょう。